ヘルスカウンセリング学会 The Academy for Health Counseling

第17回ヘルスカウンセリング学会学術大会[予告]

第17回学術大会ポスター

テーマ

個々が輝く関係性−SATが動かす未来

会期

2010年9月18日(土)・19日(日)

 * タイムテーブルなど詳しい情報は右図をクリック→

会場

市川市文化会館

市川市大和田1-5 Tel.047-379-5111
JR総武線 本八幡駅(東京より本八幡駅まで25分)下車徒歩10分

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プログラム

基調講演「個々が輝く関係性-SATが動かす未来」
 宗像恒次(筑波大学大学院教授ヒューマン・ケア科学専攻長)

わが国ではスクールカウンセラーの投入にもかかわらず、不登校者の増加は止まらず、引きこもる青少年を増大させている。うつ病が増加し、それにも関連して過去11年間に33万以上の自殺者を出しており、止まる気配はない。2001年からの健康日本21に関わらず、糖尿病の増加は止まらず、腎不全が増加し続け、2008年だけで新たな透析者が4万人近く増えた。今日、死亡率が最大のがんでは毎年30万以上の死亡者を出している。現代の教育・保健・医療体制を含む、社会システム自体が問題を抱えていると言わざるをえない。既存の社会組織や親族組織を守るために、個々の「こころ」や「いのち」を容赦なく犠牲にする社会システムが変わらないことが原因だろう。
私たちがクライアントや患者の自己決定とウェルビーイングを支援するとき、医療や福祉や教育の組織の関係性のみならず、親族組織の中でもその関係性の変化が必要なことが多い。しかし、その関係性の変化が必要でありながらも、その権力的な関係性に妨害されることは一般的である。権力とは周りが自発的に従うことで、権力行使者が自らの意思を貫くチャンスが高められる力を意味する。つまり、権力とは従う周りが権力者に感じる「恐れ」や「恐怖」から生れる。だから本人が周りを恐れることなく安心して自己決定できる関係性をつくることで、個々が輝くウェルビーイングを促せるチャンスが生みだせる。
 この「恐れ」や「恐怖」の原型は実は本人の養育者との関係性から生じている。幼少期の記憶にある養育者に感じる恐れこそが上から目線の人々に対する恐怖心をつくりだしている。恐怖心をつくる化学物質はノルアドレナリンである。それが息苦しさ、胃痛、心臓のドキドキなどをつくりだす。その恐怖心の起源はかって胎内にいるとき、母から分泌されたノルアドレナリンやストレスホルモンである。母の恐怖心は元緒その化学物質を通じ、胎児の子の恐怖心をつくりだす。その化学物質を出す胎内・育児環境とそれに反応する5万以上の細胞膜スイッチが遺伝子を動かし、将来の化学物質のバランスを決め、本人の生き方や疾患の晩発効果をつくりだすエピジェネティック(後天遺伝学的)なプログラミングを決定する。
SATの瞑想退行イメージ療法はその決められたものの一部を再プログラミング(クロマチン修飾)をして、自己成長し、体質改善していることが証明されつつある。これは脳波のベータ波優位でやり取りする「指導やカウンセリング」ではありえないことである。胎生期から6歳までのシータ波優位でやり取りする潜在記憶への介入法ではじめて功を奏することである。

特別講演1「ウェラー・ザン・ウェル患者学」
 川竹文夫(NPO法人ガンの患者学研究所代表)

元NHKプロデューサーで自らのがんの克服体験からウエラーザンウエル学会をつくり、がんの患者学をつくりあげてきている。楽しみなトークです。

特別講演2「心と生命の科学」
 奥健夫(滋賀県立大学工学研究科 材料科学専攻)

原子核の工学博士であるが、最新の物理学を使って、医療・生命・意識・スピリチュアルについてやさしく解説してくれるすばらしい先生です。

シンポジウムT「SATが動かす医療の関係性」
○医療の権力的関係性を動かしながら、患者のウェルビーイングをどう支援するか?
司会 南雲陽子(オフィス・エヌ)
シンポジスト
小澤かほる(国際医療福祉大学大学院)
  利用者の自己決定とSATの役割−医療と福祉の比較
橋本佐由理(筑波大学大学院)
  医療現場においてSATのミッションを果たすために
小林啓一郎(ビビッド・ライフ)
  がんの未来医療に果たすSATの役割

シンポジウムU「SATが動かす家族の関係性」
○親族の関係性を方法的に動かしながら、家族の個々のウェルビーイングをどう支援するか?
司会 塩澤百合子(医療法人宇都宮記念病院総合検診センター)
シンポジスト
塩谷育子(県立塚口病院)
  SAT療法におけるアルコール依存者への関わり
山本潤一(光海カンパニー)
  パートナーシップを見出すSAT体験
北本宏明 (筑波大学大学院)
  夫婦のSAT療法で変わる関係性
  −自己体験から考える

大会参加費

会員 \5,000(当日受付 \6,000) 非会員 \6,000 学生 \3,000(学生証のコピーを提出)

申込み方法

期日までの参加費振込みをもって参加登録となります。
納入を確認の上、後日事務局より参加登録証を郵送致します。
(当日受付も行いますが、参加費が異なりますのでご注意ください)

振込み先・期限

みずほ銀行 本八幡(もとやわた)支店(普通口座)2805402
特定非営利活動法人ヘルスカウンセリング学会
期限:2010年8月31日迄の参加申込書の送付、および9月12日迄の参加費の振込み

※ 参加登録証は、大会当日受付での確認の際に提示して頂きますので、必ずご持参下さい。

演題募集

口頭発表及びポスター発表を催します。どしどしお申し込み下さい。発表予定の方は、演題、氏名、所属、連絡先、口頭発表かポスター発表かを明記のうえ、葉書、あるいはファックスで下記事務局へお申し込みください。 抄録はワープロあるいはタイプでB5版の用紙1枚以内におまとめください。字の大きさ、レイアウト、抄録内容の構成などの指定は致しません。ただし、タイトルは本文よりも大きい字でゴシック体で行の中央に(上余白2cm)、その下に氏名、( )内に所属を本文と同じ文字でそれぞれ右寄せに配置してください。ポスター展示のパネルスペースは90cm×150cmの模造紙とします。タイトルを上中央に、その下に氏名、所属を記載して下さい。なお、まだ入会されていない方の演題も受け付けますので、演題申し込みと同時に入会手続きを済ませてください。皆様のお申し込みをお待ちしております。尚、口頭発表は人数制限がありますのでポスター発表に変更して頂くこともあります。あらかじめご了承願います。
テーマ各締切  2010年7月5日
抄録提出締切  2010年7月20日
  お願い:抄録はEメール(yt5t-mnkt@asahi-net.or.jp)にて送付頂けますと大変助かります。
  送付先:〒272-0021 千葉県市川市八幡 2-6-18-501
         Tel.047-332-0726 Fax.047-332-5631


学会長賞公募

ヘルスカウンセリング学会長賞内規に基づき、ヘルスカウンセリングの発展と普及のために優れた貢献をした方に送られるもので、自薦他薦を問いません。推薦書など、詳細は学会事務局までお問合せ下さい。 受賞資格は次の2点です。

  1. 特定非営利活動法人ヘルスカウンセリング学会の会員であること。
  2. ヘルスカウンセリングの理論的、実践的開発、あるいは教育普及を含む諸活動において、その業績が顕著であること。

新聞記事

教育医事新聞2010年7月25日







 PDF 教育医事新聞2010年7月25日(290KB)



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