約4000名の犠牲者を出した石巻市で、ヘルスカウンセリング学会員の協力による
子どもと親のPTSD克服の講演会と個別相談を実施
2011年9月5日、石巻市PTA協議会、石巻市教育委員会主催、ヘルスカウンセリング学会、ヘルピングハンズの後援のもと、宗像恒次学会長による「子どもの心のケアと支援を考える」講演を石巻グランドホテルで約120名の市民を前に実施された。その後、次の日も含め、会長と学会員矢島健康心理療法士と中嶋健康心理療法士が9名の親の相談者と2名のこどもに対し被災後の心的外傷症候群に関するSATセラピーをおこなった。津波の恐怖と助かった罪意識、被災後親と離れ離れになったこどもの不登校、津波で学校が破壊され、統合され1つの教室に3人の教師の人間関係、自営業ができなくなった家族の苦悩、配偶者の死を受け入れられないなど、様々な心の傷がありましたが、終了後、それらを乗り越える前向きな姿勢になった相談者の喜びと感謝の顔を見せていただき、私たちに幸せな気持ちを分けていただきました。参加者によれば実は毎日泣いて暮らしているとのこと、PTSDのSATセラピーを継続的にしていただきたいと要望をいただきました。今後、石巻市PTA協議会事務所を基地にして石巻市民の定期的にSATセラピーを実施する方向で検討しています。心的外傷症候群のSAT療法を実施できる有資格会員や仙台市の会員のご協力を得て研修をオンザジョブトレーニングで進めていきたいので、ご協力をお願いしたい。