学会公認資格の取得プロセス
SATカウンセラー・セラピスト研修資格取得プロセス
ヘルスカウンセリングは、訴えなどが示す精神サインのみならず、自分で自分の行動をコントロールできない行動サインや身体症状という身体サインにもかかわり、本当の自分の生き方への気づきや行動変容を促すSATカウンセリング&セラピー法です。研修では、過去の嫌悪系記憶を報酬系記憶に変容し、ウェルビーイングを実現するSATカウンセリング法を学びます。また精神や身体や行動に現れる過去の潜在記憶にも関与し、自らコントロールできない自己から前向きで、積極的で、穏やかで、自信のある自己に成長を促すSATイメージ療法を学びます。
SATコーチャートレーニング研修資格取得プロセス
職場でも、学校でも、家庭でも、臨床実践の場でも、立場の上のものが立場の下のものに命令や指導すればいい時代ではありません。それがたとえ善意であっても自己満足なものとして、またハラスメントとして指弾されるようになってきています。「おこる・ほめる」関係から、「高め・愉しむ」関係への変化を求められています。
ひとの多様性を現実的に理解し、科学的にコーチングやスーパーバイズをする時代に入ってきています。すなわち、多様性との共生の時代であり、時代を元には戻せません。私たちは変わるしかないのです。
本研修プログラムは、自分にとって不可解な相手や人間関係を行動科学的に理解し、現実的に対応できるために愉しく学べるよう構造化された演習主体のプログラムです。
具体的なスキルには、SAT法に基づくアサーション・ネゴシエーション・ディベート・リスニング・気質コーチング・ストレスマネジメント・コラボレーションなどが有ります。これらは自己報酬型社会を実現するための不可欠なスキル教育といえるでしょう。
* ISAT:INTERNATIONAL SAT ASSOCIATION
ISATはSATによるヒューマンスキルをグローバルに普及させる目的で創立された国際資格です。
学会公認資格の取得と更新
ヘルスカウンセリング学会公認資格則 | |
第1条 | 公認資格者はヘルスカウンセリング学会員であること。会員としての資格はヘルスカウンセリング学会会則による。 |
第2条 | 公認資格は資格取得日以降3年間有効である。 |
第3条 | 資格更新には@その3年間に3単位以上の研修、A資格能力相当の実践事例の発表が必要である。また有資格者として常にレベルアップを考え、Bリフレッシュ研修として第6条にみる該当資格にふさわしいSATカウンセラー・セラピスト研修の各コース、SATコーチャートレーニング研修のいずれかのコースの研修参加を要する(公認講師は講師会研修の参加を要する)。 |
第4条 | ヘルスカウンセリング学会大会参加、SATカウンセラー・セラピスト研修の各コース、SATコーチャートレーニング研修の各コース、講師研修会への受講者としての参加、スーパーバイザー、講師としての参加はそれぞれ1単位とする。 |
第5条 | 資格更新日の3ヵ月前に、前項を満たす各研修参加の証明書となるもの(修了証、参加証等)のコピーを資格更新申請書とともに、学会事務局に送付し、資格更新すること。 |
第6条 | 資格更新期日までに単位数が取得されなかった場合、資格再発行には学会公認指定研修の該当資格に応じたコース、すなわち行動目標コース(公認傾聴支援士相当)、自己成長コース(初級・中級公認ヘルスカウンセラー相当)、行動変容(公認行動変容支援士、公認健康行動変容支援士相当)、資格チャレンジコース(公認傾聴支援士、公認行動変容支援士、公認健康行動変容支援士、初級・中級・上級公認ヘルスカウンセラ−相当)を受講してそこでの記述した記録を提出し、再認定を受ける必要がある。 |
本会則は、1995年10月1日より施行、1996年4月1日改正、1998年9月1日改正、2008年8月1日改正、 2014年1月1日改訂 |
SATカウンセリング技法の習得ステップ
Step1 | 相手の話をフォローしつづけられ、ブロッキングを自覚的にさけることができ、話の内容の繰り返しや要約ができる。 |
Step2 | 話の背後にある気持ちや感情を意識的に明確化でき、その気持ちのポイントを相手の気持ちに沿って共感的に要約が出来る。 |
Step3 | 話の背後にある隠れた気持ちや感情を、本人自身に対する気持ちや感情につなげられ、その隠れた心傷感情の癒しや再脚本化や行動変容の小目標化を支援できる。 |
Step4 | 自己成長感情と自己防衛感情への気づきを通して、今後どうすればよいかに気づき、行動変容の小目標化を支援できる。 |
Step5 | 本来の自分に気づき、その実現を妨げる潜在感情の自覚化、癒し、再脚本化を促し、自己報酬型生き方への行動変容の小目標化を支援できる。 |
1995年10月制定、2008年8月改訂 |
SATグループカウンセリング技法の習得ステップ
G-Step1 | グループの雰囲気をやわらげ、参加者の自由な発言を促し、グループの心理的安全感の形成ができる。 |
G-Step2 | メンバー間における率直なコミュニケーションを促し、「今ここで」転移する感情のプロセスの気づきを支援し、グループへの信頼感の向上を支援することができる。 |
G-Step3 | 各メンバー同士の心の共鳴反応による癒しを支援することができる。 |
G-Step4 | 共感的な関係を深め、「我々」意識をもったグループをつくり、グループイメージ連想法によって各メンバー自身による問題解決行動を支援することができる。 |
G-Step5 | 各メンバーの隠れた感情の気づきを促し、グループダイナミックスを用いて矛盾する感情をより少なくする自己成長の行動変容を支援することができる。 |
1995年10月制定、2008年8月改訂 |